関節リウマチでお悩みの方へ

あなたは関節リウマチと診断されましたか?

 

それとも、朝、手足の関節がこわばったり、関節が腫れたり、どうしようもなくだるかったりというような症状に悩まされ、この症状はなんだろう?リウマチってよく聞くけどまさかこれって・・・と、色々と検索される中で辿り着いて下さったかたでしょうか?

 

私、福田が関節リウマチに悩んでいたのは、30代でした。

 

初めは確定診断が出ず、回帰性リウマチという診断名でした。

 

1/3は関節リウマチに移行し、1/3は寛解と増悪を繰り返し続け、1/3は寛解します・・と説明されました。

 

結果として、8年ぐらい寛解と増悪を繰り返し、9年目に関節リウマチと確定診断、覚悟を決め、仕事を辞め養生をはじめると症状が出なくなり、5年以上症状が出ていないので、今は寛解といっていいと思います。

 

完治といわないのは、無理な生活をを続けると、あ、まずいかな・・というような嫌な感じが自分の中に生まれてくるからですが、今のところそれは自分でコントロールできるものなので、自分が関節リウマチであったことは普段は忘れています。

 

もう10年以上前のことで、症状の詳細や進行の前後は忘れてしまっていることは多いのですが、当時、小学生を抱えるシングルマザーだった私は、働けなくなることへの恐怖感でいっぱいだったことだけは忘れることができません。

 

私の闘病生活は10年以上続きました。

 

京都市内のリウマチ専門医は7つ、2つの大学病院に通いましたが、残念ながら西洋医学では治癒をみることはできず、東洋医学で寛解、その経験もあって鍼灸指圧師になったわけですが、あれだけ激痛にのたうち回っていた私が、指圧という、これまた関節を酷使することにおいては、なかなか右に出るものはないのではないか?と思うような職業についているわけです。

 

私の場合は、まず痛い時には鎮痛剤、そして抗リウマチ薬という治療でしたが、今はリウマチ治療が劇的に進化していて、新薬が次々と承認され、早期治療によって早期に寛解という例が増えているようです。

 

西洋医学の発展はとても喜ばしいことで、新薬によって救われる人が増えるのは有難いことです。

 

ならまち月燈に患者さんがいらして、新薬での治療を勧められていますがどうしましょうか?と相談されると、どうぞ受けて下さいと、私は答えます。

関節リウマチはまだまだ解明されていないことが多い病気で、私のようにぐずぐずと症状が繰り返すタイプと、一気に増悪して関節破壊まで進むようなタイプは、一緒にできませんし、医師の診断さえ難しいのに、私が鑑別できるはずもありません。

 

私自身は、生物学的製剤の治験に応じるのが嫌で、漢方と鍼灸、そして食養生で治ったと思います。

いや、それ以上に大きな要因は、20年勤めた仕事を辞めたことにあったと今なら思います。

仕事や人間関係、自分がストレスに感じていたものを全て脱ぎ捨てたことで、寛解したのだと思っています。

 

辞めたくても辞められない仕事、切りたくても切れない人間関係。あなたにもそんなお悩みがあるかもしれません。

 

関節リウマチという病気は自己免疫疾患に分類されますが、自己免疫疾患とは、異物を認識し排除するべき免疫が、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に攻撃を加えてしまう免疫寛容の破綻による疾患です。

 

私にはそれが、どうして私は頑張れないんだろう、自分を許せない、自分が悪いんだという自罰的、自責的な考え方が、自分を攻撃するという縮図となり関節リウマチとして表現されているように思うのです。

 

私は、関節リウマチという病気に感謝しています。

あの闘病生活がなければ、今の私はなく、今でも意にそぐわない生活を「どうして私が?」と思いながら続けていたでしょう。

 

その過程に意味は見出しながらも、でももっとあのつらさ、しんどさをもっと早くどうにかできなかったのかとは思います。人は苦しみの渦中にあるときは、長い目で物事を見ることができなくなりがちです。

 

だから、あなたには少しでも早くそのおからだから発せられるメッセージに耳を傾けて欲しいのです。

 

病院でリウマチ治療を受けていらっしゃっても、受けていらっしゃらなくても、ならまち月燈にできることはたくさんあります。

 

東洋医学的には、湿邪という外邪、外からくる湿気と自分の中にある過剰な淀んだ水が滞留して反応して発病しているというように考えます。

梅雨の時期に辛い、お天気に症状が左右されやすい方は、とくに鍼灸がよく効くように思います。

 

一番初めにできることは、鍼灸、指圧マッサージで血流をよくし、こわばりや痛みをとること、そして、どうしようもない倦怠感には、気を巡らせまず元気が湧く治療をします。

 

リウマチの方は冷えていることが多いので、手足の末端まで自分の力で温まるようにして、首、肩凝りの方にはしっかりと緩んで、ゆっくりとおやすみになれるこころとからだをつくります。

 

そして、なによりもあなた自身に自己治癒力があって、そのスイッチさえ入れば、自分は元気になれるという強力なイメージをあなたに伴走しながら、一緒に描いていきます。

 

かけがえのないあなたの一生懸命に頑張っているけなげなこころとからだ。

その愛おしさを、一緒に抱きしめたい。

いつもそう思いながら、私はあなたに触れています。