この度、新しく指圧師の先生をお迎えいたしました。
田崎智子先生と仰います。
田崎先生は、茨城県日立市のご出身で、永らく関東でお暮しだった方です。
去年のちょうど10月の第二回指圧私塾にご参加くださったときは、浪越指圧専門学校の3年生でした。
奈良には修学旅行でいらして以来の御来県だったそうで、そのとき、とても喜んで下さっていたので、ああお誘いしてよかったなぁと思っておりました。
そのとき、いずれ奈良で働きたいというご希望をお伺いして、ああ、そんなことがこの先あればいいなぁと嬉しくおもっていたものの、まさか一年後にこうして本当にお迎えできるなんて、当時はもちろん、今もちょっと半信半疑な部分があります。
田崎先生は、プロフィールに詳しく書いて下さっているように、数々のご自身のお身体の不調に悩まれてきた方です。
その悩みと苦しみが、学びに昇華し、整体道場や指圧講座、そして指圧専門学校への入学へと結びつき、身体への探究心へと駆り立てるエネルギーとなっているのだと思います。
田崎先生のピュアな指圧への想いはとても熱く、鍼灸より指圧を選んできた私にとっては同志を得たような気持ちでとても嬉しく思います。
国家資格の名前は、あん摩マッサージ指圧師ですが、肩書はあん摩もマッサージもしないから、指圧師だけでいいという潔さです。
女性指圧師がもっともっと増えればいいと思っている私にとって、こんなに心強いことはありません。
と、同時に、私自身の指圧熱は一段落したことに最近気づきました。
去年は、名古屋のうめむら指圧院長の梅村先生の多大なるご協力を仰ぎながら、指圧私塾ということに心血を注いでまいりましたが、それは、田崎先生を奈良に呼び寄せるための壮大なレールだったのではないかと思っております。
田崎先生は、私よりだいぶ年下ですが、経験歴数は私の倍以上です。
ご自身のご不調もあって、切実に学んでこられたそのおからだに対する知見は、わたしのものなど簡単に圧倒する量と質です。
なので、私を通して指圧を知って下さった方は是非、田崎先生の指圧を受けてみて下さい。
私の指圧がウソモノだったとは思いたくないですが(笑)、純粋な混じりけのない本当の指圧という意味では、田崎先生の指圧が本物であると申し上げます。
指圧という手技は古くて新しい施術法です。
私と田崎先生を結びつけてくれた、経絡指圧の増永静人先生は、私たちが今考える指圧師の始祖であり宗祖みたいな方です。
その経絡指圧の一番真髄を目指して、田崎先生はこれから学び続け、患者さんに真摯に向かい合い続けて下さると思います。
明治から大正にかけて、霊術師とよばれる方々が、時代の医学が西洋医学へと一辺倒に傾く中で、東洋医学的なもの、民間療法的なもの、霊や魂の分野を担ってきました。
西洋医学がエビデンスがないと切り捨ててきた分野に、生息してきたのが霊術師であり療術師です。
あん摩マッサージ指圧師という国家資格にくくられても、その目指すところはその方によって様々です。
私自身は年のせいか、指圧そのものよりも更に心や魂の仕事がしたくなっています。
自分のアイデンティティが指圧師ではないことに、田崎先生のおかげで気づきました…ということを、また改めて書いてみたいと思います。
なので、新設の指圧コースは田崎先生だけが対応できるコースです。
福田は従来のコースですので、指圧の素晴らしさを味わいたい方は是非田崎先生の指圧70分、100分コースをご選択くださいますように。