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ならまち月燈は8年目を迎えることができました

 2025年2月16日、ならまち月燈はおかげさまをもちまして、7周年8年目を迎えます。

 

7年前の寒い日、まだコロナの予兆もない頃でしたが、観光のお客様もほとんど歩いていないシーズンオフのならまちで、嬉々としてお客様をお待ちしていた日が、つい昨日のような、でもやはり遠い昔のような。

 

その頃に比べると、ならまちもずいぶんと人が増え、新しいお店も増えて、にぎやかになりました。

 

画像の通り、去年はしっかりと見守ってくれていた興福寺の五重塔が、今年は修復中でお姿をみることができません。

修復には7年以上かかるそうですから、ならまち月燈が重ねてきた年月と同じだけ重ねたらまたあの御姿と相まみえることができる・・・それもまた長いのか短いのか。

 

悠久の時が流れる奈良としてはほんの瞬きのような一瞬ですが、人の人生のなかの7年というのは、なかなか長いように思います。

 

ちいさなちいさな施術院であるならまち月燈にとっては、この7年の間にとてもたくさんの変化がありました。

 

波乱万丈とまではいいませんが、一年一年、思いもかけない出会いがあり、別れがありました。

 

去年から今年にかけては、さらに色々な意味において、出会いと別れがありました。

 

そして去年掲げた目標については、なにひとつ前進しないままに停滞、休止となってしまいました。

 

私自身、なにもかもがうまくいかなくて、自分が進もうとしている道は間違っているのか…と、問い直し問い直ししながらの一年となりました。

 

でも今、改めてこうして文章として綴ってみて、いやそうではないと強く思う自分がいます。

 

いままでの人生で数多く重ねてきた、自分の失敗や挫折と同じく、それは必要な失敗であり、必要な挫折だったんだと思えます。

 

本当に自分がしたいことはなんなのか?

 

自分の残りの人生は、誰の、どのようなお役に立ちたいのか?

 

そのためには、誰とどんなことをすることが、あるべき姿なのか?

 

というようなことについて、再三確認するための時間をいただいたのだという気がします。

 

 

ならまち月燈は、女性専門の鍼灸指圧院として開業し、まず女性のお身体についてのお悩みを解決する場としてありたいと思っておりました。

 

そしてお身体だけでなく、こころとからだの両領域にわたる東洋医学の心療内科のような場でありたいと思っておりました。

 

私一人でできることは限られていますが、同じ志を抱く臨床家の先生方とともに、7年間に本当にたくさんの女性にお通い頂きました。

 

そしてそれぞれの患者さんとの時間から、学び、分かち合い、かけがえのないめにみえないものをたくさんやり取りさせていただきました。

 

本当に有難く、改めて皆様には厚く御礼申し上げます。

 

8年目も相変わりませず、時間を積み上げていきたいと思っておりますが、今年の抱負といたしましては、身体療法というよりも、身心療法といえるような、身もこころも大きく包含したいのちそのものに寄り添える場にしたいと思っています。

 

それは、今年はじめより病気療養のためお休みされている佐藤先生と、セッションを重ねているうちに私の心の底から湧いてきた想いです。

 

病を得るということは、一般的にいえば、嬉しいことではないかもしれません。

 

人によっては挫折のように思われるかもしれませんし、不安も恐怖もあることだろうと思います。

 

東洋医学一筋に純粋にまじめに邁進してこられた佐藤先生が、どうして病気になられたのだろう。

 

そこにはやはり、大きな意味があるように思えてなりません。

 

このままの生き方を続けていいのですか?

 

これが本当にあなたのしたかったことですか?

 

いろいろな問いが、お身体からのメッセージとして発せられているように感じました。

 

そして今、佐藤先生はまっすぐにその問いに向かい合っておられます。

 

西洋医学から、永らく離れた場所で生きてこられたので、いろいろなことが新鮮で患者としてのご自分を愉しんでおられるそうです。

 

御病気がわかる前は、ご自分の身を削るようにして患者さんに尽くしておられるように私からは見えていて、その消耗ぐあいが危険領域と判断して、無理やりお休みしていただき、療養に入られた佐藤先生ですが、少しづつ気力も体力もお戻りになっているように思います。

 

佐藤先生の復帰をお待ちになっているたくさんの患者さんのことを思うと、早く復帰を…とお考えになると思います。

 

でも、今そのひと月、ふた月を急ぐべきではないという結論に達しました。

 

 

せっかく今お身体からのメッセージが耳に届き、それを読み解こうとされている最中です。

何十年かかけてできあがったひとつのかたちを崩し、あたらしいかたちを再構築するには、それなりの時間も覚悟もいるものです。

 

その作業がおわって、新しい佐藤先生としてのかたちがあらわれたら、病を得る前の佐藤先生の何百倍も何千倍もすごい力を手にされることでしょう。 

 

私には、その新しい佐藤先生の御姿がありありと見えています。

 

なので、患者さんにはどうぞ愉しみにお待ちくださいと申し上げます。

 

もちろん、この機会に他の先生の施術を受けていただくのもいいと思いますし、他の院で新しい発見をされることもすごく意義のあることだと思います。

 

でも佐藤先生がお戻りになるときは、100%の佐藤先生です。

 

70,80%でこわごわ復帰されるのではなく、今までの魅力マシマシの新生佐藤先生です。

 

そんな佐藤先生に置いていかれないように、他の先生も含め、なにより私がよりよい施術、よりよい空間、よりよい氣の満ちる場としてのならまち月燈をさらに研鑽したいと思いますので、どうぞこれからも安心して氣とお身体をゆるめにいらしてくださいますように、切にお願い申し上げます。

 

8年目のならまち月燈がどのような場になるか、みなさまにお育ていただきながら、鈍くさく、迷いながらも、一心に誠実に前に進みたいと思いますので、どうぞお見守りくださいませ。